HOME地域医療連携地域との連携地域医療を支援する会2016年7月横井地区医療学習会

2016年7月横井地区医療学習会

横井地区学習会201607-1.jpg

2016年7月9日(土)に島田市横井公会堂(りばりん)を会場に医療学習会が開催され、当院の呼吸器内科の山口悠医員と静岡市島田消防署の伊藤剛史救急救命士が講演を行いました。

横井地区学習会201607-2.jpg

第1部では山口医員から肺炎についての講演が行われました。「肺炎」は、肺が吸い込んだ物質(細菌、ウイルス、ほこり、アレルギー物質など)により、肺胞(肺にある小さな空気の袋)とその周辺組織に起こる炎症のことですが、「今回は、主に細菌が原因で発症する肺炎についての説明を行います。」と山口医師。そして、「肺炎は、風邪・インフルエンザと症状が似ているため、混同しやすいですが、風邪・インフルエンザの原因はウイルスであり、治療方法が異なるので、注意してくださいね。」と語り掛けました。 

横井地区学習会201607-3.jpg

次に、日本人の死亡原因についての解説がありました。肺炎は、平成22年まで悪性新生物、心疾患、脳血管疾患に次ぐ4位でしたが、現在では、3位に上昇しているとのこと。更に、肺炎での死亡者の殆どが、65歳以上の高齢者であるとのこと。このように、高齢者の死亡率が高くなる原因は、「肺炎にかかる」⇒「日常生活の動作がしにくくなる」⇒「心身の機能が低下、寝たきりになる・飲み込む力が衰える・認知症の悪化」⇒「肺炎にかかる」といった悪循環に陥ってしまうことだとして、山口医師は、もどかしい表情をしました。そして、肺炎には予防が一番だとして、65歳以上の方は、肺炎球菌ワクチンを接種して欲しいと呼び掛けていました。 

横井地区学習会201607-4.jpg

第2部では静岡市島田消防署の伊藤救急救命士から本年4月から枠組が変わった消防組織についての説明がありました。旧組織の島田市消防本部(島田市、川根本町)は、職員約150人、救急車6台、消防車10台の体勢でしたが、静岡市消防局(静岡市、島田市、牧之原市、川根本町、吉田町)は、職員約1,000人、救急車19台、消防車112台、ヘリコプター1機の大きな組織になり、スケールメリットを活かした対応が可能になったとのこと。講演では、先月、金谷の山の中で遭難した方が、救急隊の現地到着前に、静岡市消防局のヘリコプターに救助されたことなど、広域化のメリットを語りました。
そして、今一番HOTな話題として、熱中症の対策も紹介、急に暑くなる今の時期が一番危ないですよと、こまめな水分補給と塩分補給、そして、気分が悪くなりそうな時は涼しい場所へ移動して欲しいと呼び掛けました。
今回の学習会には、60名を超える多くの方が参加され、終了予定時間いっぱいまで質問される方もいるなど、とてもHOTな講演となりました。 

文責:経営企画課 

カテゴリー

島田市立総合医療センターShimada General Medical Center〒427-8502 静岡県 島田市野田1200-5

TEL0547-35-2111(代表)

FAX0547-36-9155

※詳しくは下記のリンクからご確認ください。

交通案内について

ページの先頭へ戻る