当院に就職を考えている方に向けて、求める職員像や当院の特徴について、薬剤部からメッセージです。
薬剤部長より

本院が掲げる“理念と5つの基本方針”のもと、地域医療の基幹病院における薬剤部として、外来業務、病棟での業務、外来・入院化学療法、各医療チームでの活動等々、病院薬剤師としてその責務を果たすべく日々精進しています。患者さんに安全かつ適切な薬物療法を提供していくことは、医療の担い手である薬剤師の使命です。その使命を遂行するため、薬剤師だけでなく患者さんを取り巻くあらゆる医療スタッフとコミュニケーションを適切にとり、実行に移すことが欠かせません。
薬剤部では薬学教育の変化に対応し、入局1年目育成プログラムの見直しを繰り返しながら入局者の育成、サポートを行い、個々の進捗状況を確認しながら進めていきます。また、薬剤師に求められる業務は、近年大きく変化してきています。実務実習の項目からも薬学教育が実務に則した教育に変わってきていることと思いますが、薬剤師の資格を有して職務にあたる事は、そこに大きな責務も掛かってきます。その責務をモチベーションに繋げ、自ら向上心を持ち活躍する事を目指しています。
これからの薬剤師は、専門性を将来持ってもらいたいと考えています。ただ、その前にあらゆる場面において自ら調べ解決できるジェネラリストであってしかるべきと考えます。入局して数年間は多くの経験を積むためのローテイションを行い、育て、成長していく中でスペシャルな部分を各薬剤師が持ち活躍していくことを目指します。もちろん、スペシャルな部分は一領域のみにとらわれる必要はありません。
現在、若いエネルギーが増えてきている職場です。薬剤師としての活躍の場を本院に定め、多職種のスタッフとともに、1人でも多くの患者さんを笑顔にしていきましょう。
薬局長補佐より

当院は、静岡県の中部地区に位置し、川越えで有名な大井川のそばで地域医療を担う中核の病院です。薬剤部は、現在26名の薬剤師と7名の薬局補助員で運営されています。おおきくは、外来・入院処方せん、注射薬の調剤などを行う中央業務と主に入院患者さんの持参薬を含めた投薬状況のチェックや服薬指導などを行う病棟業務にチームを分けて、お互いに協力しながら毎日の業務を行なっています。がん、感染、NST、褥瘡、糖尿病などのチーム医療にも積極的に参加しており、他職種からも頼られる存在になってきていると感じています。
新人教育については、毎年度ごとにプログラムを見直し、個人個人の業務習得の進捗度に合わせて、薬剤部全体でフォローしながら進めていきます。
平成33年度には、新病院が竣工されます。準備段階から病院建設にかかわれる機会は滅多にありません。新しい病院、新しい薬剤部を一緒に作っていきましょう。
医薬品情報室長(DI室長)より

医薬品情報室は、現在、情報室長(専任)と常勤薬剤師が各1名、薬局医療員1名にて業務を行っています。
主な業務は、DI(ドラッグインフォメーション)業務です。
DI業務は、日々更新される薬の情報収集(副作用情報、新薬情報、添付文書改訂情報等)を整理し、医療スタッフへ最新情報の提供を行っています。定期的に薬剤に関する新しい情報をまとめ、DI Newsとして発行しています。また、知識向上のため、薬剤部内での新薬の説明会等の勉強会も企画・開催しています。
その他にも医薬品管理業務も行っており、医薬品の出庫・発注業務、また品質管理・期限チェック、定期的に開催される医薬品審議会にて採用薬の見直しを行っています。
一緒にDI Newsを作ってみませんか?お待ちしております!
主任薬剤師より

私が就職しておおよそ30年経ちました。病棟で業務しはじめた頃、ナースステーションで当時の看護師長さんに「やりがいって何?」って聞かれました。「自分の意見が主治医に通った時にやりがいを感じます!」という様な返事をした記憶があります。その頃の業務は患者に薬の指導をするに過ぎなかったと思います。
現在の病院薬剤師の業務は単に薬だけでなく、感染・危機管理・栄養・褥瘡などマルチな知識を活かした活躍が期待されています。その期待に対して、医師や看護師でもない、薬剤師ならではの視点で考え、意見していけるよう心がけ、後輩にも指導をしています
病院薬剤師の利点としては、治療薬の効果や、自身が提案した事が患者さんにどのように影響しているのかを、目の前にすることができる点が挙げられます。もちろん思うようにいかない事もありますが、それらは大切な経験と力になるでしょう。まずは病院薬剤師からスタートする事は重要な経験になると思います。
比較的離職される方が少ないのは、島田市立総合医療センター薬剤部の働きやすさに繋がっているとも思います。是非あなたの力を当院の薬剤部で発揮してみませんか?
薬剤師より

入局6年目にがん薬物療法認定薬剤師を取得しました。私にとっては大きな挑戦でしたが、認定が取得できたのは当院の職場環境があってこそ、と感じています。
その1つは、早期から様々な業務を経験し、自らの興味に気付けること。私は2年目より外科病棟を担当し、がん治療中の患者さんと接する中で、患者さんに打ち明けられた不安や希望に薬剤師として応えたい、そのための知識を得たい、と目標が明確になっていきました。
2つめに、学会や実務研修に職場のサポート体制があること。
そして何より、支え合い、高め合える仲間がいること。薬剤師同士がそれぞれの専門性を活かして助け合うことが、患者さんへの介入にも、自分の成長にも繋がっています。
認定薬剤師となった現在は、病棟や外来化学療法室で抗がん剤の投与量や治療スケジュールの確認、レジメン管理、支持療法の提案等を行っています。今後は、一人の患者さんに多面的に寄り添える薬剤師を目指し、がん化学療法に限らず緩和ケアや抗菌薬の知識も増やしていきたいです。
薬剤師より

入局1年目の薬剤師です。新人はまず宿日直業務が行えるようになることが目標になります。当院は新人教育にも力を入れており、約半年かけて外来・入院処方の調剤鑑査から抗がん剤調製まで、一通りの業務を覚えていきます。担当薬剤師の指導のもと、日ごと細分化されたスケジュールと到達目標に則って新人指導が進められているため、取りこぼしなく業務を習得することができます。
また、定期的に1~3年目の若手薬剤師が集まって処方解析勉強会を開催しています。そこでは各々が日頃の業務の中で疑問を抱いた処方や症例を題材に、ベテラン薬剤師を交えて議論することで、お互いのスキルアップを図っています。
今現在は先輩薬剤師に付いて、病棟業務やチーム医療を学んでいるところです。処方箋を見るだけではなく、病棟にたち、実際に患者さんと接することで学べる事がたくさんあると実感しています。
自分もまだまだ未熟ですが、一緒に薬剤師としての能力を磨いていきましょう。
文責:薬剤部