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放射線科の研修

 

研修概要/放射線診断科

放射線診断科はCT、MRI、核医学検査を中心として、画像を用いて患者さんの身体を診る科です。画像検査のオーダーをおこなう先生方の頭の中には「これを診断したい」という目的があるものと思いますが、この目的を達成できるように適切な画像撮影の計画を立てることが重要です。各種疾患や身体の部位ごとに、撮影範囲、造影剤の注入方法、撮影のタイイングなどが異なっており、これらを適切に管理することが放射線診断科の重要な役割の1つです。

こうして撮影された画像を詳細に評価し、当科的視点で読影レポートを発行します。この際、そのオーダー医の先生が予想もしなかった偶発的な所見が見つかることも多々あります。これらを発見・評価し、精査の推奨や他科へのコンサルテーションの提案をおこなっています。

加えて、InterVentional Radiology(IVR)もおこなっています。IVRは「画像下治療」と訳され、外傷その他の理由による出血や喀血などに対する緊急止血術・シャント血管の狭窄や閉塞に対する拡張術・肝細胞癌に対する化学塞栓術(TACE)・胃静脈瘤に対する塞栓術(BRTO)などの血管内カテーテル治療、そして腫瘍病変のCTガイド下生検・悪性病変に対する焼灼・凍結などの非血管的手技などが含まれます。これらを緊急・非緊急問わず積極的におこなっており、もちろん研修医の先生の処置参加も可能です。

当院は地域の中核病院ですので、救急科をはじめとした症例数が豊富であり、様々な疾患の画像診断(読影レポート作成)やIVRを経験することができます。後述する定期カンファレンスのほかにも、適宜、口頭やスライド提示によるレクチャーもおこないます。

 

研修概要/放射線治療科

放射線治療の主な適応は癌に対しての加療となります。「一部良性疾患を含みますが、」
がん治療のなかで放射線治療は外科治療、腫瘍内科と合わせて3柱の一つです。
人体のほぼすべての領域に癌は発生し、その進行具合によらず、状況によっては照射の適応となる可能性があります。今後、放射線科に進むことを考えている研修医の先生はもちろんのこと、他科に進む予定の先生方も実臨床での放射線治療に触れることは良い経験になると考えます。

放射線治療では診察、治療方針検討、治療計画それぞれを研修医の先生と一緒に行う予定です。治療計画に関しては実際に治療計画機での計画も経験可能です。

 

定期カンファレンス

・隔週 木曜日 病理診断科・放射線診断科合同カンファレンス
 直近で画像診断やIVRをおこなった症例を中心に、病理診断科の先生とともにディスカッションをおこないます。画像診断の際に考えていたこととは全く異なる組織所見を呈していることも多々あり、非常に有意義で勉強になるカンファレンスです。
・隔週 水曜日 泌尿器科・病理診断科・放射線科合同キャンサーボード
 泌尿器科症例につきキャンサーボードをおこなっています。泌尿器科からの臨床的経過の提示、当科からの画像的評価、病理診断科による組織所見の解釈提示がおこなわれ、ディスカッションをおこないます。
・毎月 最終木曜日 救急画像診断セミナー
 毎週木曜日の夕方は研修医の先生方による症例提示がおこなわれますが、最終週のみ当科の医師が画像診断に関するレクチャーをおこないます。おもに教育的な救急画像診断の症例提示をおこないますが、疾患ごとの特徴的所見を列挙して提示するのみならず、画像診断を横断的に理解できるような総論的な話も盛り込んだ構成を心がけています。

前2つについては病理診断科のページに実際の風景の写真なども掲載されていますので、併せて参照してください。
 

 


文責:放射線診断科・放射線治療科

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