2015年6月20日(土)に島田市初倉公民館(くらら)を会場に医療学習会が開催され、当院の脳神経外科の阪口正和主任部長と島田消防署の大関佳典救急救命士が講演を行いました。
第1部では阪口主任部長から脳卒中についての講演が行われました。昔、脳卒中は治療が困難な病気として冷遇されていたこと、レントゲン、MRI、エコーなどの検査技術の進歩や有効な薬により、1995年以降に治療法が確立してきたこと、また、脳卒中は平成26年の年間死亡率が第4位だが、患者の多くに後遺症が残り、治療に一刻を争う病気であることなどの解説がありました。
医療サイドの問題として、大学では脳卒中の教育機会が少ないこと、大学以外の病院で、自分で勉強しないといけない分野であること、これらのことから脳卒中の専門医が不足している現状の説明がありました。
第2部では島田消防署の大関救急救命士から救急車利用の現状について講演が行われました。講演では、高齢者社会になり年々救急車利用が増えていること、適切な救急車利用が求められていることなどの説明がありました。
今回の学習会には、70名を超える多くの方が参加され、皆さん熱心に講演を聴いていました。
文責:経営企画課