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2015年10月横井地区医療学習会

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2015年10月7日(水)に島田市横井公会堂で医療学習会が開催され、当院の副院長で循環器内科主任部長の青山武医師と救急外来の大石初巳看護師長が講演を行いました。

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第1部では青山副院長から心臓病についての講演が行われました。心臓病(心疾患)は、日本人の死亡原因でがんに次いで2位となっており、その心疾患の死亡原因のおよそ8割を心不全と狭心症、心筋梗塞が占めているとの説明がありました。今回は、循環器疾患で特に多い1.高血圧、2.狭心症・心筋梗塞、3.心不全についての解説がありました。高血圧はサイレントキラーと呼ばれており、高血圧を治療しないでいると、動脈硬化が進行する(脳梗塞、狭心症)ことや心臓が肥大する(心不全)、腎機能が低下する(腎不全)などの重篤な疾患に進行してしまいます。このため、適切な治療を受けることが重要とのこと、そして、自分の血圧を常にチェックすることが予防に繋がるとして、起床時に家庭で血圧測定することを薦めていました。
狭心症、心筋梗塞、心不全については、それぞれ症状の説明があり、このような症状のときは迷わず救急車を呼んで欲しいとのことでした。そして、心臓病にならないためには、生活習慣病を治療することが大切だとして、1.食塩制限、2.適正体重の維持、3.節酒と禁煙、4.バランスのとれた食事、5.有酸素運動、6.ストレス管理、7.薬物療法ついて、有効性の説明がありました。

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第2部では救急外来の大石初巳看護師長が「救急外来の現状~よりよい救急医療提供の為に~」との演題で、当院の救急センターの現状について患者数の動向、当直医師や看護師の状況など実例を交えながら講演しました。この中で、不慮の事故・急激な症状悪化はいつでも市民病院救急外来で対応しますと伝えるとともに、不要不急な救急受診は抑制して欲しい旨をお願いしました。また、心肺停止状態での救急搬送についての説明では、心肺停止状態で倒れた方が、その場にいた人の心臓マッサージにより救われたことが川根地区で3件あった実例をあげ、目の前で人が倒れた場合は、迷わず1分間に100回以上の胸骨圧迫をして欲しいとのことでした。ただし、同時に2名以上倒れた場合は、ガス漏れの可能性があるので、その場から逃げて欲しいといった救急の看護師ならではの解説があり、会場の皆さんに緊迫感が伝わるような講演でした。

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今回の学習会には、80名を超える多くの方が参加され、皆さん熱心に講演を聴いていました。

 

文責:経営企画課 

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