HOME地域医療連携地域との連携地域医療を支援する会2016年8月金谷地区医療学習会

2016年8月金谷地区医療学習会

金谷学習会201608-1.jpg

2016年8月20日(土)に島田市金谷公会堂(みんくる)を会場に医療学習会が開催され、当院の消化器内科主任部長の松下雅広医師と救急外来の増田晶大主任看護師が講演を行いました。

金谷学習会201608-2.jpg

第1部では松下医師から肝臓病についての講演が行われました。肝臓は、人体における代謝の中心で、多岐にわたる化学物質を生成・分解しており、その働きは正に一大化学工場に例えられるとのこと。完全な人工肝臓を造ることは今の技術をもってしても不可能です。 

金谷学習会201608-3.jpg

続いて肝臓病の3大原因であるウイルス(B型肝炎、C型肝炎)、アルコール、肥満について説明があり、最近進歩してきているC型肝炎の治療について詳しい解説がありました。そしてなんと、C型肝炎治療は、著効率100%を目指せる時代に来ていると松下先生は語りました。これまで、C型肝炎と闘ってきた歴史がありましたが、遂にほぼ治せるようになったのです。そして、肝臓の病気は、症状が出にくい特徴があります。健診で肝機能異常等を指摘された際は、ぜひご相談くださいと講座を締めくくりました。 

金谷学習会201608-4.jpg

第2部では救急外来の増田晶大看護師(DMAT隊員)から救急センターの現状について講演が行われました。講演では、初めに4月21日から26日まで熊本地震の被災地に医療救護班として派遣されたことの報告がありました。地震が起きた直後は、DMAT隊員として派遣されることを想定して準備していたが、その後、DMAT派遣の要請が解除されたため、準備していたものを戻し、日常業務の体制に戻ろうとしていたところ急に、救護班として派遣されることが決まったときには、相当慌てたこと。現地までの道のりが、阿蘇大橋の崩落もあり、迂回を余儀なくされとても時間がかかったことなど、現場の様子やその時の心境などを熱くかたりました。 

金谷学習会201608-5.jpg

そして、救急センターの現状については、当院の救急センターにおける患者数の動向、当直医師や看護師の状況など実例を交えながら講演しました。この中で、直近の8月1日~15日で自己都合を思われる救急搬送が、7.8%程度あったとして、不要不急な救急受診は抑制して欲しい旨をお願いしました。 

 今回の学習会には、熱い夜にもかかわらず、40名程度の多くの方が参加され、皆さん熱心に講演を聴いていました。

文責:経営企画課

カテゴリー

島田市立総合医療センターShimada General Medical Center〒427-8502 静岡県 島田市野田1200-5

TEL0547-35-2111(代表)

FAX0547-36-9155

※詳しくは下記のリンクからご確認ください。

交通案内について

ページの先頭へ戻る