2018年10月13日（土）に島田信用金庫七丁目支店を会場に医療学習会が開催され、当院総合診療科の鈴木大輔医師と片岡医院院長の片岡医師が講演を行いました。はじめに主催者の「地域医療を支援する会」の神代代表から今後の医療と介護についてと「地域医療を支援する会」の会の目的などを話され講義に移りました。
3部構成の第1部では当院の鈴木医師から「認知症について」と題して講演を行いました。
はじめに特に患者数の多い4大認知症と言われるアルツハイマー型認知症、前頭側頭型認知症、レビー小体型認知症、脳血管性認知症について原因と特徴を説明しました。
その後、認知症の疑いをチェックする山田式キツネ・ハト模倣テストなどを紹介するほか、一般的に認知症予防される事などを説明しました。また、認知症の症状は、認知症の方なら誰でも現れる症状の中核症状と、中核症状が元で現れる周辺症状に分けられます。周辺症状はストレスが加わることで現れるとされるため、ストレスを取り除くことが重要とのことでした。最後に認知症は早期発見で進行を遅らせることが大事なため、疑いがあればかかりつけ医やもの忘れ外来への受診を呼びかけました。
第2部では片岡医師から「開業医の現状と在宅医療」と題して講義が行われました。
在宅医療とは一般的な外来診療と同じような医療が受けられるが、画像検査や高度医療は受けられないこと、通院の送迎が大変な方などに特に向いているなど、メリットやデメリットを説明しました。また、市内の開業医の現状として島田市は他地域に比べ医師数が少なく、訪問診療が十分に行き届かない現状などを説明されました。
第3部として島田市地域医療基本条例について市健康づくり課榎係長から説明があり、学習会は閉会しました。
文責：経営企画課
