2019年6月22日(土)に六合公民館「ロクティ」を会場に医療学習会が開催され、当院消化器内科の松下雅広医師と介護老人保健施設「さくら」の三浦専門員が講演を行いました。はじめに主催者の「地域医療を支援する会」の神代代表から、今後の医療と介護の必要性と島田市民病院の新病院建設への期待を話され講義に移りました。
3部構成の第1部では当院の松下医師から「肝臓病について」と題して講演を行いました。
はじめに肝臓病とはどういった病気なのか壊死炎症反応の有無で整理して説明しました。一般的によく聞くB型肝炎C型肝炎は直接肝臓に悪さをするのではなく、免疫機序により幹細胞壊死に至るとのことです。
その他、アルコールや肥満も肝臓病の原因となるため、生活習慣の見直しも必要とのこと。聴講者からがんについての質問では、肝臓がんは肝臓病の延長線上にあるため、肝臓病の理解を深めてがんになる前に治療を行うことが予防となると説明しました。
第2部では介護老人保健施設「さくら」の三浦専門員が「在宅サービスと老健の役割」と題して講義を行いました。
介護保険で利用できるサービスを在宅サービスから施設サービスまで段階的にニーズと共に紹介しました。ケアマネージャーの仕事をしていて、介護が必要な人の家族が相談に来るときには進行していることが多いようで、早い段階で相談することを勧めました。また、サポートする家族が一人で抱え込む傾向もあるため、周りにそういった人がいたら相談するよう声掛けをお願いしました。
第3部として地域医療を支援する会から会の提案を行い学習会は閉会しました。
文責:経営企画課