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一般撮影・マンモグラフィー・透視室・骨密度

部門紹介

一般撮影

マンモグラフィー

透視室

骨密度

 

一般撮影

検査内容

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胸部撮影:
 エックス線診断で、撮影される頻度の最も高い撮影であり、炎症や腫瘍などによる、肺野、縦隔及び軟部組織、ならびに心臓などの、病変の有無の確認を目的とします。

腹部撮影:
 炎症、外傷、腫瘍などによる消化管内異常ガス、腹水、腹腔内遊離 ガスの確認、肝臓、脾臓及び腎臓の大きさ、形、位置の確認、結石、腫瘤陰影などの病変の観察を目的とします。

骨撮影:
 骨折、脱臼、奇形、変形、発育状態など、骨や関節の形態的変化と、骨そのものの病理的変化の観察を目的とします。

コンピューターラジオグラフィーシステムから全画像フラットパネル化しました。これにより被ばく線量が1/2~1/4に低減しました。画像処理能力も向上し撮影時間、待ち時間の短縮につながります。

※注意事項
撮影部位に金属類(ネックレス、ピアス、指輪、ブラジャー、入歯、エレキバン、・・・など)、ボタン、湿布薬、洋服のプリント部分などがあると、診断に影響を及ぼす可能性があるので、極力、取り外し、脱衣することをお願いします。

使用機器

・UD150B-40(富士フィルム)
・BENEO-eX(富士フィルム)
・CALNEO(富士フィルム)
・CALNEO Smart(富士フィルム)
・ALULA-TS(朝日レントゲン)

検査件数

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マンモグラフィー

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生活習慣の欧米化や出産数の減少などが要因となって、日本人の乳がん罹患率は年々増加しています。
一方、乳がんによる死亡率は病気の進行度によって大きく左右され、早期に見つかれば90%以上が助かることがわかってきました。

従来、乳がん検診は視触診のみで行われてきました。視触診によって乳がんの発見率は上がりましたが、死亡率を下げることはできませんでした。そこで視触診では触れることのできない乳がんや2cm以下の早期の乳がんを発見し、死亡率を下げるためにマンモグラフィによる乳がん検診の導入が進められています。平成16年4月に厚生労働省から出された通達では、2年に1度、原則としてマンモグラフィによる検診を受けることが推奨されています。

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当院併設の健診センターで人間ドックに入っている方のマンモグラフィ撮影も行っています。さらに、二次精検施設として、検診で異常を指摘された方などについて、別の角度からの撮影や拡大撮影など、より詳しい撮影も行っています。

当院健診センターはマンモグラフィ検診施設画像認定施設です。詳しくはこちらをご覧ください(島田市立総合医療センターブログへ移動します)

検査内容

マンモグラフィとは、乳房のレントゲン撮影のことをいいます。

乳房のような柔らかい組織は、従来の胸やおなかを撮影する装置では充分な情報が得られないため、専用のエックス線装置を使って撮影します。専用装置ですから、できるだけ少ない被ばく線量で最大限の情報が得られるようになっていますが、乳房を露出して、撮影するための体位をとっていただかなければならないので、ご本人の協力が大変重要になってきます。また乳房内の組織をレントゲンフィルム上に写し込む際に、なるべく重なりのない状態の方が格段に診断をつけやすいので、乳房を装置の間に挟み込んで圧迫をかけ、押し広げた状態で撮影します。多少の痛みを伴う場合がありますが、はさんだ厚さが薄いほど鮮鋭な写真を撮ることができますし、被ばく線量を少なくすることもできますので、どうかご理解ください。

撮影は、原則として左右両方について行っています。わきの下から乳房にかけて左右にはさみこむ方向(MLO方向)と上下にはさみこむ方向(CC方向)が基準の撮影方向です。

最新マンモグラフィ装置「Senographe Essential」:2016年3月導入
当院では、乳房トモシンセシスシステムを搭載した最新のデジタルマンモグラフィ装置を導入しました。

~Digital Breast Tomosynthesis~ Tomography(断層)とSynthesis(統一・合成)という意味の言葉を合わせた断層撮影技術です。通常のマンモグラフィ撮影(2D画像)では乳房の重なりなどで見えにくい箇所の診断精度が向上し、トモシンセシス画像により、拡がり診断にも大変有効な機能です。

トモシンセシスとは、通常の3次元画像ではなく、CTやMRIのような約1mm間隔の断層像が得られます。従来の画像では、乳腺密度の高い方などで、乳腺組織と病変とが重なり、病変が判断しづらいことがありました。また、乳腺組織どうしが重なりあい、病変のようにみえてしまうこともありました。しかし、この画像があれば、乳腺組織の重なりを低減し、より正確な診断が期待できることで、乳がんの早期発見の可能性が高くなります。

日本人女性の乳房には、高濃度乳腺が多く、従来の2D画像では乳腺に隠れて見えなかった病変がスライスすることにより確認できるようになります。

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腫瘤の辺縁やスピキュラなどの確認も容易になります。

使用機器

乳房撮影装置:GEヘルスケア・ジャパン製 Senographe Essential
読影診断ワークステーション: ネットカムシステムズ製 Mammodite

その他

マンモグラフィ精度管理中央委員会による認定撮影技師5名

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当院は、日本乳がん検診精度管理中央機構施設・画像評価委員会が書類審査・画像評価・線量評価から施設評価を行い、評価基準を満たす「マンモグラフィ検診施設画像認定」認定されています。
今後も精度管理、撮影技術向上により精度を高め、より質の高いマンモグラフィ検診の実現に努めて参ります。

検査件数

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透視室

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2021年5月2日より新病院移設に伴い、新世代のFPD搭載X線デジタル透視撮影装置(FPD-DR装置)を新たに導入し合わせて2台体制となりました。2012年に導入したFPD-DR装置は移設して胸部FPD撮影装置を同室に設置し、健診業務および救急業務に対応する透視室を設置しました。新しいFPD-DR装置は血管撮影も可能な装置で、消化管精密検査・各種処置治療・シャントPTA・嚥下透視録画など様々な検査に対応することのできる透視室となりました。

FPD(Flat Panel Detector)は、高感度・高解像度である特性により少ない線量で高画質な画像を得ることができ、矩形視野による四隅まで歪みのないクリアで高画質な画像が表示できます。

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この度導入した新世代のFPD-DR装置は、低線量で高画質な透視画像が表示できるようになりました。最新の動態追跡型リカーシブルフィルターと並列でリアルタイムに画像処理が可能な演算装置GPUを採用することにより、残像を発生させずにノイズをリアルタイムに効率よく低減させ、かつ背景のノイズは強調せずに観察部位の輪郭のみを強調処理することが可能となり、透視画像が高画質でありながら被ばく線量の低減を両立しています。

 また、DR装置でありながら血管撮影DSA(Digital Subtraction Angiography)が可能であり、RSM-DSAでは呼吸動や体動によるミスレジストレーション・アーチファクトが起こりにくいのでリアルタイムなDSAが行えるため、シャントPTAなども透視室で対応することが可能となりました。

(DSA:血管に造影剤を注入した透視画像から造影剤注入前の透視画像を差し引いて、骨などの重なりを排除した血管だけが透視画像として動画表示される撮影法)

(シャントPTA:閉塞性血管病変に対して経皮的に血管内にバルーン付きカテーテルを挿入しバルーンを高圧拡張させることにより血管内腔拡大を得る方法)

健診胃透視検査では、装置の映像系機構がたて、よこ、ななめと自由自在に動くことができるため、検査台の動きによる健診者の不快感がなくなりました。

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造影透視検査は、通常のX線写真では写らない臓器の位置や形態などを、造影剤という薬品を使用して確認することができます。主な検査としてはバリウムを使用した咽頭・食道・胃・十二指腸・小腸・大腸の消化管造影検査があります。また、イレウス管挿入・トロッカー挿入・PTCDなど、内視鏡や超音波装置を併用し治療を目的とした透視撮影も行います。

整形外科の分野においては、脊髄腔造影・神経根造影・関節腔造影などの造影検査、また骨折の整復術や神経根ブロック(椎間板ヘルニアなどによる神経障害の痛みを軽減)などの治療が行われます。

検査内容

  1. 上部消化管造影検査
    口からバリウム等の造影剤を飲み、咽頭・食道・胃・十二指腸・小腸を調べる検査。
  2. 大腸エックス線造影検査
    肛門からバリウム等の造影剤を注入して、大腸等を調べる検査。
  3. PTCD・PTGBD・瘻孔造影・イレウス管挿入
    PTCD(経皮経肝胆道ドレナージ):超音波装置を併用して体外から肝臓の胆管を穿刺してカテーテルを留置し、肝内胆管の造影や胆汁を体外へ排出させ黄疸症状を軽減。
  4. 整形外科:脊髄腔造影・神経根造影・神経根ブロック
    脊髄腔造影(myelography):脊髄腔に造影剤を注入して、脊髄神経の様子を把握する検査。
    MRIの普及により検査数は減少傾向にありますが、いろいろな姿勢や角度から脊髄を撮影することによりMRI検査では得られない重要な情報を把握することが可能です。
  5. 呼吸器科:トロッカーカテーテル挿入
    体外から胸腔にトロッカーカテーテルを挿入して、気胸等の治療や胸腔に貯溜した胸水等を体外へ排出します。
  6. 外科術後透視検査
    造影剤を使って術後の経過を観察・撮影する検査。

使用機器

・島津 SONIALVISION G4
・FUJI FILM CUREVISTA OPEN

検査件数

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骨密度測定

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骨粗鬆症(こつそしょうしょう)とは、長年の生活習慣などにより骨の量が減ってスカスカになり、骨折をおこしやすくなっている状態、もしくは骨折をおこしてしまった状態のことをいいます。粗(そ)は”あらい”という意味です。鬆(しょう)は”す”とも読みます。つまり”す”のはいった大根のように内部があらくなった状態をさします。
日本国内における骨粗鬆症患者は、高齢女性を中心に年々増加しており、女性980万人、男性300万人に上ります。 特にホルモンの分泌バランスが変化する更年期以降の女性に多く、60代女性の3人に1人、70代女性の2人に1人が骨粗鬆症の疑いがあると言われています。しかし、骨粗鬆症は男性でも見られます。また内臓器の障害や疾患による疾患関連骨粗鬆症(内分泌疾患、糖尿病やCKDなどの生活習慣病、関節リウマチなど)、治療関連骨粗鬆症(ステロイド性、性ホルモン低下療法など)、さらには長期臥床や運動不足、栄養障害による骨粗鬆症も見られます。さらに若い女性や小児においてもみられることがあります。
骨粗鬆症は初期段階において自覚症状が無いため、骨折して初めて気づくケースが多く、それらを未然に防ぐ為には定期的な診察と検査が必要となります。

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骨密度測定では、主に腰椎や大腿骨近位部の骨の密度を測定します。
当院では、2種類のエネルギーのX線を使い透過率の差を利用して骨密度を測定するDEXA法という方法で検査をしています。
当院では上記装置を使用し、入院患者さんと外来患者さんと健診受診者さん向けに診断しております。

骨粗鬆症の究極の対策と予防の一つの柱は 小児や若い世代の方で骨を丈夫に大きくすることであると思います。高い骨量で、丈夫な骨を若いうちに作っておくことはその後の閉経、加齢等による減少があってもその影響を最小限にとどめることになるもと思います。
このことから骨粗鬆症は女性だけでなく男性にも(性別を問わず)、高齢者から若い女性さらには子供においても注意し、対応をするべき疾患です。いわば全世代の方が対象になるものであり、生涯にわたり骨粗鬆症への予防と管理が大切です。

※注意事項

  • 検査中はなるべく動かないようにしてください。
  • 検査部位にボタン、金具、湿布、貼り薬、カイロ等がないような服装になっていただきます。
  • この検査のための食事制限はありません。
  • 胃や腸のバリウム検査や、CT、血管撮影等の造影検査、RI検査後は、測定結果に影響を及ぼすため、正確な骨密度を測定することができません。

使用機器

米国ホロジック社 Discovery Ci

検査件数

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文責:診療放射線室

カテゴリー

島田市立総合医療センターShimada General Medical Center〒427-8502 静岡県 島田市野田1200-5

TEL0547-35-2111(代表)

FAX0547-36-9155

※詳しくは下記のリンクからご確認ください。

交通案内について

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