化学療法室について
近年のがん薬物療法は、入院せず通院で行うことが主流となってきており、化学療法室は、がんの患者さんが通院で抗がん剤の点滴治療を受けるための施設です。
当院の化学療法室は2009年4月に開設され、以降多くの患者さんにご利用いただいております。
化学療法室にはベッド6床、リクライニングチェア4床を設置し、音楽を流し、ゆったりとした環境で治療を受けていただけるように心がけています。テレビを見ながらの治療も可能です。室内入り口には病気や治療に関する冊子などがあり、いつでもご覧いただけます。家族待合がありますので、付添の家族の方も同じ室内で待機していただけます。
化学療法室には5名の化学療法室専任看護師がおり、治療しながら今まで通りの生活スタイルが維持できるように、治療に対する不安や副作用症状についての相談に応じ、副作用への対策やセルフケアへの支援を行なっています。
主治医・外来看護師・化学療法室専任医師・がん化学療法認定看護師・化学療法専任薬剤師・栄養士・ソーシャルワーカーとも連携し、安全・安楽な治療を提供しています。
※写真や案内図をクリックすると拡大表示されます。
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リクライニングチェア
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室内の様子
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室内入り口の病気や治療のパンフレット調剤
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ウィッグ試着室内
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調剤作業
治療当日の流れ
| 1 | 1階玄関 | 再来受付機で受付を行ってください。 |
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| 2 | 2階210番 | 採血を行います。その他の検査がある場合もあります。 採血は、診察予約時間の1時間前にお越しください。 |
| 3 | 各科窓口受付 | 受診する科のブロック窓口で受付を行ってください。 血圧・体温等を測定し、看護師が体調の確認を行います。 |
| 4 | 主治医診察 | 検査結果が出たら主治医の診察を受けます。 採血結果や体調によっては化学療法を行えない場合もあります。 |
| 5 | 化学療法室受付 | 受付前に手の消毒をお願いします。 受付でファイルと一緒にお薬手帳の提出をお願いします。 ベッドまたはチェアにご案内します。 |
| 6 | 点滴・注射施行 | 点滴や注射を行います。 血管を出やすくするため、点滴前に腕を温めることがあります。 抗がん剤を安全に投与するため、点滴中は定期的に副作用の観察を行っています。 針を抜いた後は、しっかり血が止まっているか確認します。 抗凝固剤を内服している方は止血時間が長くなります。 |
| 7 | 血圧・体温測定 | 点滴後、血圧・体温等を測定し、異常がなければ終了となります。 異常がある場合は、主治医に報告します。 |
| 8 | 会計 | 計算窓口で会計を行ってください。 ほかの科の受診や検査がある場合もあります。 |
脱毛予防の頭皮冷却装置の設置
抗がん剤の副作用というと「髪の毛が抜ける(脱毛)」を想像する人が多いと思います。脱毛は、患者さんにとって辛い副作用のひとつです。脱毛により外見が変わり、生活にも大きな影響を与えます。外見だけでなく、患者さんの心にまでダメージを与えてしまうようなこともあります。全ての抗がん剤で脱毛がおきるわけではありませんが、多くの患者さんが脱毛を経験しています。特に乳がんの手術前・手術後の治療で使用される抗がん剤は、脱毛の頻度が高く、ほとんどの患者さんが脱毛を経験します。脱毛を抑制する方法として、頭皮冷却装置があります。装置内にマイナス4度の液体を循環させ、冷却された専用キャップを頭に被ることで頭皮を一定の温度まで低下させます。頭皮が冷却されることで、頭皮の血管が収縮し、毛根への抗がん剤の影響を減らすことで脱毛を抑制する効果があります。この装置を使用しウィッグ(かつら)を使わずに抗がん剤治療を行った患者さんもいます。効果には個人差があり、ウィッグを使用することもありますが、髪が抜けてしまっても抗がん剤治療後の発毛が早いと言われています。
当院の化学療法室では、2024年4月から頭皮冷却装置を設置し、抗がん剤の副作用である脱毛予防に取り組んでいます。現在、乳がんの手術前・手術後の抗がん剤治療、胃癌の手術後の抗がん剤治療を行なっている患者さんの中の頭皮冷却を希望された方が使用しています。費用は自費診療で、治療回数やキャップを購入するかレンタルするかによっても変わりますが、約16~43万円です。
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頭皮冷却装置と治療の様子
化学療法を受けられる患者さんへ
当院では安全・安心に治療が行われるよう以下の指針と外来化学療法を受けられる患者さんへ「困ったとき・緊急時の連絡ガイド」を策定しております。
外来腫瘍化学療法における緊急事態等に対応するための指針
当院では、外来で抗がん剤治療(化学療法)を受ける患者様の副作用や緊急時の体調変化に備え、以下の体制を整備しています。
1.緊急時の電話相談対応(24時間対応)
・対応内容:患者様・御家族様からの電話相談に、看護師が24時間対応する。
・連携体制:看護師は相談内容を緊急性に基づいて評価し、必要に応じて専任医師、主治医、またはオンコール医師に連
絡・相談し、適切な指示(受診の判断、対症療法の指示など)をお返事する。
2.緊急時の受信・入院体制
・緊急受診:副作用等で緊急受診が必要と判断された場合、速やかに外来受診できる体制を確保する。
・緊急入院:急速な状態悪化が発生した場合など、直ちに専門診療科へ紹介し、緊急入院の体制を整える。
3.化学療法レジメンの管理と妥当性評価
・承認レジメン:がん治療等対策委員会(多職種・化学療法に関わるすべての診療科の医師で構成)で審査・承認・登録
されたレジメンのみを実施する。
・評価会議:新規レジメンに対するレジメン登録委員会を開催し、治療内容の安全性・有効性・実行性を評価する。
4.スタッフの教育・情報共有
化学療法を受ける患者さんの病状やレジメンに関する情報を、外来、病棟、薬剤部で共有し、急変時に備え、レジメン登録委員会にて看護師、薬剤師、医師により対応を検討・研修する。
5.インフュージョン・リアクション等の急性期対応
外来化学療法室でアレルギー反応や急激な副作用(インフュージョン・リアクション等)が発生した場合、あらかじめ定められた救急対応フローチャートに基づき、ただちに治療を中止し、医師が治療管理を行う。
6.生活支援・就労との両立の支援
患者さんが外来通院しながら治療を受けられるよう、医療スタッフが支援すべく指導や情報提供を行う。
外来化学療法を受けられる患者さん・ご家族の皆様へ「困ったとき・緊急時の連絡ガイド」
外来化学療法は、ご自宅で普段の生活を送りながら治療を続けることができます。しかし、副作用や体調の急変は治療当日から数日後に現れることがあります。
以下の症状が見られた場合は、迷わず病院へご連絡ください。
1.緊急連絡先(24時間対応)
・日中(平日 8:30~17:00):
〇受診中の当院各科外来(代表:0547-35-2111)
・夜間・休日:
〇当院時間外受付(代表:0547-35-2111)
「化学療法を受けている○○(氏名)です」と伝えてください。
2.連絡すべき「緊急の症状」
以下の症状がある場合、すぐに(夜間であっても)電話してください。
・発熱:特に38.0℃以上の発熱が持続するときなど。
・呼吸困難・胸部苦悶感:息が苦しい、胸が苦しいなど。
・激しい痛み:お腹が激しく痛む、血管が痛む(点滴の場所の近くなど)、頭痛、胸痛など。
・止まらない症状:出血がとまらない、頻回の下痢、嘔吐等で水分が摂れないなど。
・アレルギー反応:点滴中や直後に、全身のじんましん、冷や汗、めまい、意識が遠のくなど。
・血管外漏出:点滴部位の腫れ、赤み、痛み、痺れなど。
・その他:上記以外でもつらい症状があるとき、心配なときなど。
3.電話で伝えること
1.患者氏名(フルネーム)
2.診察券番号
3.診療科および主治医
4.現在の症状(いつから、どんな症状か、発熱の有無)
5.点滴・治療を受けた日
6.現在飲んでいる薬(お薬手帳をご持参いただければ不要)
7.現在の症状
4.受診までの対応・注意点
・交通手段:ご自身での運転は避け、家族の送迎やタクシーを利用してください。
・お薬手帳・連絡ノート:受診の際は必ず持参してください。
医師紹介
| 職名 | 氏名 | 医師免 取得年 |
学会専門医資格等 | 備考 |
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| 主任部長 | 森賀威雄 | H1 | rt-PA適正使用講習会受講済 |
統計


文責:化学療法室

