令和8年度あいさつ

令和8年度の診療報酬改定では急性期病院の方向性がより明確に示されました。当院は急性期病院Aの基準を満たし、今後の地域医療構想の中で急性期医療を担っていく病院であることを再確認しました。今回の改定では、入院基本料の大幅な引き上げに加えて物価や人件費の高騰に対する補填が実施されています。さらに、今まであまり評価されて来なかった救急医療に対して、救急搬送患者数、時間外受診患者数に応じて報酬が配分され、また救急応需係数として看護必要度にも反映されるようになりました。
当院では年間4,800台前後の救急搬送を受け入れていますが、令和7年度も2月現在で応需率が99.4%と高い水準を維持しています。各診療科がバックアップ体制を取り、当番医制による救急外来でのトリアージ、初期診断および初期治療を行いながら各診療科の専門医に申し送りし入院加療を行っています。この救急外来のシステムは初期研修医にとって年間を通して救急医療を学べる場となっており、当院への初期研修希望者が増加している要因の一つでもあります。
人生会議(アドバンス・ケア・プランニング:ACP)とは、基礎疾患が徐々に悪化するあるいは急に重篤な病気を発症するなど「もしものとき」に備えて、あらかじめ自分の考えを整理し、医療者や家族などと共有しておくことです。当院では心不全やがん患者さんあるいは老衰と思われる患者さんに対してご本人、ご家族に時期をみてACPに関して説明しています。患者さん、ご家族が納得して頂ける医療を優先して行っています。
2040年までは85歳以上の人口は増加し、救急搬送件数、脳梗塞、心不全、肺炎や大腿骨頚部骨折症例は増加します。在宅医療を必要とする高齢者も増加します。一方、人口は減少し、多くの疾患での手術件数は減少していくと推測されています。2040年に向けた地域医療構想の策定において、当院が志太榛原地域の急性期医療を継続して担っていける体制を今後も維持したいと思っています。
病院事業管理者 青山 武
文責:病院事業管理者

