病気(感染症)の原因となる病原微生物を見つけ出し、その病原微生物はどんな抗菌薬を使用すれば治療効果が得られるのか調べるのが主な業務です。
患者さんから提出された検体(喀痰、尿、便)などを、微生物が成長するために必要な栄養素を含む寒天培地に塗り、体温とほぼ同じ35℃~37℃で培養し、肉眼で確認できるように発育増殖させます。
その後、発育してきた微生物がなんなのか様々な確認検査を行い、菌名を調べます。(同定検査)
並行して、検出された病原微生物はどの薬(抗菌薬)を使用すれば治療効果が得られるのか調べます。(薬剤感受性検査)
ここまでの過程で約3日間を要します。非常に時間のかかる検査です。
実際に抗菌薬投与を開始するときには、まだ原因菌の同定や薬剤感受性が得られていないことがあります。これらを少しでも確実に判断するため、グラム染色による原因菌の推定、および、当院で検出された細菌別抗菌薬感受性率表(アンチバイオグラム)を定期的に改訂し活用しています。(2022年2月改訂)
私たちは日々患者さんの微生物を原因とした病気の治療に少しでも役立てるよう業務に取り組んでいます。
【新型コロナウイルス核酸検出検査】
新型コロナウイルス核酸検出検査を2020年3月21日より実施しています。
当室では、国立感染症研究所のマニュアルに則った、リアルタイムRT-PCR法(図1)およびLAMP法(図2)による新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)の核酸検出検査を実施しています。
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(図1)LigthCycler 480
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(図2) Loopamp EXIA
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微生物は汚い!と殆どの方が印象をお持ちでしょうが、写真で見ると意外と色鮮やかな気がしませんか?
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文責:臨床検査室