2025年11月29日(土)に「しまだ看護つなぎ隊」研修会を開催しました。
この研修会は、静岡県看護協会の取り組みとして急性期病院と地域が看護の力で繋がり連携を深めていくことを目的に、令和元年から開催されている研修会です。
本年度の研修はアドバンス・ケア・プランニング(ACP)の推進のため、「人生会議のはじめの一歩~自分の大事にしたい気持ちを考え、伝えよう~」をテーマに、島田市の看護職と市民総勢40名ほどが参加し共に話し合う機会を持ちました。
株式会社リハライフサポートの副社長で認定理学療法士・小原智永さんの講演では、講師の人生会議の実体験からACPの基本的な考え方を学びました。参加者それぞれが自分の体験と重ね合わせ人生会議とは何かを思い描くことができました。
また、看護職と市民の皆さんが4人程度のグループとなり「414(よいし)カード」を使用してグループワークを行いました。「414(よいし)カード」とは、死を見据えて「大切にしたいものに気付く対話を促すためのカードです。垣根を越えての対話は、新しい気づきが数多く生まれました。その後島田市が作成・配布している「もしもの安心ノート」を記入し、それぞれの環境に身を置きながら何を大切に過ごしていくかを言葉だけでなく文章でも表現していきました。最後の分かち合いでは「お互いの価値観の違いに気付いた」「その時の状況で気持ちの変化があるのでくり返し話し合うことが必要」など人生会議の大切なポイントを含む発言があり、充実した学びがあったと感じることができました。
人生会議を行うことは、もしものその時に自分自身が希望する医療やケアを受けるためにとても大切なことです。また一度きりでなく、くり返し個人で考えたり家族や身近な人と話し合うことで本当の気持ちに気づく機会になると言われています。今回の研修が機会となり人生会議への意識が高まり、島田市で医療やケアを受ける方々の意思や希望がよりいっそう尊重されるよう今後も積極的に連携活動に取り組んでいきます。
文責:看護部




